「なんでそんなことするの?」の前に。子どもの行動の奥にある“心”を見てみる

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「なんでそんなことするの?」

子どもに対してそう言ってしまうことはありませんか?

何度言っても片付けない。

「イヤ!」と言って動かない。

何度もママを呼ぶ。

思い通りにならないと泣きわめく。

そんな姿を見ていると「もう、いい加減にして!」って、イライラしてしまいますよね。

今から2年前。

年長の次女を迎えに行って

「今日おやつある~?」の一言に

「あれ?幼稚園で食べてきたんじゃないの?無いよ」

と返したあの日。

急に不機嫌になって、ボソボソなにか言い出した。

「なんて言ってるかわからないよ」
「もう少し大きな声で言って」

何度聞いても変わらない。

しまいには、家についても車から降りない。

長女が帰ってくるまでに次女の準備をして

途中まで迎えに行きたい。

なのに、間に合わない。

「なんで言うことを聞けないの?」

「どうしてそんなことするの?」

「ずっとママ言ってるよね?」

「もう間に合わない」

「置いていくから。」

どうにもならなくなって焦った私は

最後は脅していました。それしかなくて。

余計に泣き叫んで、最後は無理やり車から降ろして

家の玄関に入れていました。

もうね、入れてた。押し込んでた。

こっちだって泣き叫びたい。意味わからん。

今振り返ると、このときの私には

まだ見えていなかったものがありました。

それは「この子はなぜ

こんな行動をしているんだろう?」と考えてみること。

今思えば、このときの次女はもちろん

「おやつがほしい」という気持ちもあったと思います。

でも、それだけじゃなかったんじゃないかな。

「一日頑張ってきたんだ」

「褒めてほしい」

「認めてほしい」

そんな気持ちもあったのかもしれない。

見えている「行動」だけではなく、その行動を起こしている瞬間の、子どもの心を見る。

そうすると「なんで言うこと聞かないの?」

としか見えていなかったあの行動が

少し違って見えてきます。


子どもの「行動」だけを見ていると、イライラしやすい

例えば、子どもがなかなか片付けない場面。

目の前にあるのは、「片付けない」という行動。

だから

「早く片付けて!」

「何回言ったらわかるの?」と、

行動を変えようとしてしまいます。

でもそのときの子どもの心の中には、

「まだ遊びたい」

「楽しい時間を終わりにしたくない」

「急に言われても気持ちを切り替えられない」

という思いがあるのかもしれません。

もちろん、本当にただ片付けたくないだけかもしれない。

私たちには、子どもの心の中は見えません。

だからこそ

「片付けない=言うことを聞かない子」ではなく

「今、この子の中では何が起きているんだろう?」と一度立ち止まってみる。

すると・・・「まだ遊びを終わらせたくない子」に見えてくるかもしれません。


「その行動の裏側で、どんな気持ちなんだろう?」

他にも、子どもが何度も

「ママ、ママ」と呼んでくる。

何度も呼ばれると

「今忙しいから!」

「さっきから何回呼ぶの?」

と言いたくなることもありますよね。

でもその行動の奥には

「ママに甘えたい」

「ちょっと不安だから安心したい」

「自分のことを見てほしい」

という気持ちがあるのかもしれません。

「イヤ!」と言って何でも拒否するときも、

「自分で決めたい」

「まだ遊びたい」

「急に切り替えられない」

という心があるのかもしれない。

癇癪を起こしているときも、

「わがままを言っている」ではなく、

「思い通りにならなくて悔しい」

「気持ちをうまく言葉にできない」

「どうしたらいいかわからない」

という状態なのかもしれません。

もちろん「この行動=この気持ち」と

決めつける必要はありません。

大切なのは、「もしかしたら、今こんな気持ちなのかもしれない」と想像してみること。

子どもの行動を変えようとする前に

その行動の奥にある心に目を向けてみる。

私はこれを意識するようになってから

子どもへの反応が少しずつ変わっていきました。


子どもの心を見てから、「どう関わるか」を決める

ここで私が大切にしているのは、

「子どもの心を理解したら、何でも受け入れる」ということではありません。

見えている行動にそのまま反応するのではなく、その行動を起こしている瞬間の子どもの心を見て、その心に対してどう関わるかを決める。

ということ。

例えば、「イヤ!」と言って動かない子に、

「イヤじゃない!やりなさい!」と

行動だけを変えようとすることもできます。

でも、「まだ遊びたかったんだね」「自分で決めたかったんだね」

と、その気持ちを一度受け止めてから

「でも、今日はこれをしようね」と伝えることもできます。

気持ちを受け止めることと

行動を何でも許すことは違います。

心を見た上で

「じゃあ、私はどう関わろう?」と選ぶ。

私は、この意識がとても大切だと思っています。


同じ行動でも、「心」が見えるとかける言葉が変わる

「ママ、ホッカイロつけて学校行ってもいい?」

小学校2年生になった不安症の次女。

5月にもかかわらず、登校前に時々

ホッカイロの袋を探しながら

こう聞いてくることがあります。

行動だけを見ると

「え!?もう暑いよね?」

「必要なくない?」「いらないよね」

と言ってしまいそうになる場面です。

でもそこで一度、

「なんで、そもそもこんなに暑いのにホッカイロを持っていきたいんだろう?」

と考えてみる。

すると、

「ホッカイロを持っていきたくなるくらい、お腹が痛くなりそうなのが心配なんだな」

と、その奥にある気持ちが見えてきます。

でも、「だからホッカイロを持っていっていいよ」とは限らない。

「さすがにホッカイロは暑いよなぁ」

「じゃあ、どうしよう?」そう考えて、

「上着、一応持っていく?」と提案してみる。

すると次女は、

「うーん、じゃあ上着にする!」と、自分で選択しました。

「相手の心に対して言葉をかける」ことの大切さを実感した瞬間でした。

最初から「いらなくない?」と否定されていたら、

「だって持っていきたいんだもん」

「お腹痛くなったらイヤだもん」

「えー!?いいでしょ?」と

もっとぶつかっていたかもしれない。

でも「どうしてこれを持っていきたいんだろう?」って、その心を見てみる。

そして、その心を踏まえた上で

「ホッカイロではなく上着を持っていく」という別の選択肢を提案する。

すると、子ども自身も納得して選ぶことができる。

この経験から私は、

子どもの行動に反応するのではなく、その行動の奥にある心に対して、どう関わるかを決める。

ということを、より意識するようになりました。


でも、子どもの心を見るには「ママの心の余裕」も必要

ここまで読んで

「それはわかる。でも、そんな余裕ないよ」と

思った人もいるかもしれません。

朝から時間に追われて、

仕事や家事をして、

子どもの予定を考えて、

ごはんを作って、片付けて、

何度も同じことを言って・・・。

そんな毎日の中で、

「今、この子はどんな気持ちなんだろう?」

なんて、毎回考えるのは難しい。

心に余裕がないときは、

「また始まった」「なんで言うこと聞かないの」

と、目の前の行動に反応してしまいやすいからです。

つい先日も、お風呂上がりに一日の疲れから

うずくまって着替えができなくなってしまった次女。

頭ではわかっていました。

「疲れてるんだな」「もう眠いんだよな」って。

でも、その日は私も仕事が大変で

ちょっと失敗なんかもしちゃって

気持ちも疲れていたんです。

本当なら、

「疲れたよね。今日は遅いもんね」

「眠くなっちゃったんだよね」って言って

一緒に着替えを手伝ってあげればよかった。

それだけだったのに。わかってたのに。

できませんでした。

今思えば、私自身にも

「今日は疲れてるよね」

「仕事、大変だったのによく頑張ってきたよ」

って言ってあげたらよかったんです。

自分を許してあげて、殺伐とした気持ちが少しでも癒えていたら、

きっと「一緒にやろう」って言えたんじゃないかなと思います。

だから私は、

子どもの心を見ることと、ママ自身の心を見ることはつながっている

と思っています。

子どもに優しくできない自分を責める前に、

「私、今どれくらい余裕がなくなってるんだろう?」

と、自分の心にも目を向けてあげる。

子どもの心を大切にするためにも、

まずママの心を置き去りにしないこと。

それも、とても大切なことだと思っています。


子どもが困った行動をしたとき、まず考えてみてほしい3つのこと

子どもの行動にイライラしたとき

この3つを思い出してみてください。

① この子は「何をした?」

まずは、見えている行動を見る。

「片付けない」「泣く」「何度も呼ぶ」「イヤと言う」など。

② この子は「今、どんな気持ち?」

その行動の奥にある心を想像してみる。

「まだ遊びたいのかな?」

「不安なのかな?」

「甘えたいのかな?」

「悔しいのかな?」

正解を当てる必要はありません。

「もしかしたら?」と考えるだけでいい。

③ じゃあ、私は「どう関わる?」

気持ちを想像した上で

「今、どんな声をかけよう?」

「どこまで受け止めよう?」

「何を伝えよう?」

と、自分の関わり方を選ぶ。

毎回うまくできなくても大丈夫。

余裕がなくて、「もう無理!」と

怒ってしまう日だってあります。

それでも、

「行動を見た瞬間に反応する」のではなく、

一度その奥にある心に目を向ける。

その意識があるだけでも

少しずつ変わっていきます。


「なんでそんなことするの?」が、「何か伝えたいのかな?」に変わる

子育てをしていると

「なんでそんなことするの?」と思うことは

たくさんあります。

でもそのたびに、

「この子は今、何を伝えようとしているんだろう?」と考えてみる。

すると、「困らせたいのかな」と思っていた行動が、

「甘えたかったのかな」に変わることがあります。

「わがまま」だと思っていた姿が、「自分で決めたかったんだな」と見えることもあります。

もちろん、いつでも穏やかに見られるわけではありません。

ママだって人間だから、イライラする日もある。

「もう無理!」と思う日もある。

だから完璧に子どもの心を読み取ろうとしなくていい。

ただ、「行動の奥には、心がある」ということを、頭の片隅に置いておく。

それだけでもいいんです。

そして、もし子どもにイライラしてしまったときは、

「私は今、どうしてこんなにイライラしているんだろう?」

と、自分にも問いかけてみてください。

子どもの心を見ることと、ママ自身の心を見ること。

その両方が少しずつできるようになると、

「子どもを変えなきゃ」と頑張る子育てから、

「この子の心を見ながら、私はどう関わろう?」

と考えられる子育てへ、少しずつ変わっていきますよ。


❀ここまで読んでくれて、本当にありがとうございます❀

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